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なぜ、私が日本にきてからヨーロッパのテーブル・セッティングに
ついて関心をもつようになったかといいますと、つぎのような経験が
あったからです。
数十年前、日本に来ることになった時、まず問題になったのはプレゼ
ントに何をもっていくかということでした。私はテーブル・クロスを
もっていくことにしました。テーブル・クロスなら誰もが毎日、使う
ものだからです。それにテーブル・クロスは一生、使うことができる
からです。
いろいろなテーブル・クロスをそろえました。大きなもの、小さな
もの、色のついたもの、つかないもの。一番上等だとされている白い
亜麻のものも、何枚か揃えました。ところが、日本でテーブル・
クロスを贈っても、あまり喜ばれないことに気が付きました。せっか
く差し上げても、全然使われてない様子でがっかりしました。日本に
はテーブルはあっても、テーブル・クロスはほとんど使われることが
ないということを知らなかったからです。
日本では、もともと各人がお膳を使っていました。テーブルで食事を
するようになってからも、お膳が大きくなって共同で使うように
なっただけで、別にテーブル・クロスなど必要ないのです。それに、
もとも、テーブル・クロスは、手掴みで肉を食べていたヨーロッパ人
が汚れた手を拭くのに使っていたもので、昔から箸を使っていた日本
では必要ないものでした。
今では、ヨーロッパもテーブル・クロスは汚れた手を拭くものでは
なくなっています。テーブルを美しく飾り、お客様をもてなすために
重要な役割を果たしています。日本でもヨーロッパ風にお客様を
もてなしたり、ヨーロッパやアメリカからお客様をもてなすときは、
ぜひテーブル・クロスでテーブルを美しく飾っておきたいものです。
テーブル・クロスはお客様をもてなす心の現れなのです。
1.テーブル・クロスはかならずテーブル・トップの形に合ったもの
を選びましょう。テーブル・トップには、正方形のもの、長方形の
もの、円形のもの、オーバル(長円形)のものなどさまざまな形の
ものがありますが、テーブル・クロスもそれに合わせて正方形の
もの、長方形のもの、円形のもの、オーバルのものを選びましょう。
2.素材も大切です。亜麻、棉など、素材の良いものを選びましょう。
なお、にほんでは亜麻も大麻も全部一緒にして麻と呼びますが、
ヨーロッパ人にとって亜麻(リネン)は絹に匹敵するほど上等なもの
です。その点は注意して下さい。あくまでも細くて真っ白な亜麻の
テーブル・クロスを選びましょう。
3.大きさは、テーブルの端から20〜30cmほど垂れ下がるくらいが
適当です。
4.基本的な色は白。白ですと合わせやすいということはあります
が、TPOに合わせて他の色や柄入りのものを選ぶのもよいでしょう。
ただ、その場合はコーディネーションが難しくなります。
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