プロトコール・国際儀礼 宮島ワンダ、連載

2007年1月1日
菓子工業新聞

1.プロトコール、社交のマナー、エチケット 宮島ワンダ先生
2.イタリアはヨーロッパの食文化の原点 宮島直機教授
3.食空間の作りポイント 宮島ワンダ先生
4.プロトコール、テーブルコーディネート 宮島ワンダ先生
5.イタリアの食文化はトルコ料理と根がおなじ? 宮島直機教授
6.プロトコール・国際儀礼 宮島ワンダ先生
7.ヨーロッパの食文化はイタリアからフランスへ  宮島直機教授
8.南イタリアと北イタリア 宮島直機教授
9.プロトコール、コミュニケーション       宮島ワンダ先生
10.立食、パーテイーマナー           宮島ワンダ先生

プロトコールは、日本語で「外交儀礼」と訳されます。国柄や文化が異なる人々が集まる時、みんなが気持ちよく時間を共有するためのマナーのことです。
服装、テーブル、コミュニケーションの三本柱をマスターする必要があります。

1.フォーマルウェア
◎ホストのドレスコード(服装規定)

先ず、フォーマルウェアですが、ホストとゲストでは違います。ホストのドレスコード(服装規定)は、自分の感覚ではコーディネイトできません。

公式な午餐会=男性は、モーニング・コートで正式なスラックスはグレーの縞が入っています。女性はアフタヌーン・ドレスで床までのロングです。

公式の晩餐会(午後7時以降)=男性は燕尾服(ホワイトタイ、白いベスト)です。招待状にホワイトタイと書いてある場合は、燕尾服を意味します。白い蝶ネクタイの意味ではありません。女性はイブニング・ドレスで、フランス語ではローブデコルテと呼びます。ロングは男性と供に出かける時だけです。男性なしの場合、ロングは着ません。また、肩を出して、手袋をします。着席の時は手袋をしたままでよく、レセプションなどの立席では取ります。また、夜の正餐はバンケットと言います。着席するディナーのことで、ドレスコードが決まっています。

公式でない晩餐会、一般の結婚式など=男性はタキシード(ブラックタイ、カマーバンド)です。タキシードは、夜しか着ません。またカマーバンド、つまりベルトをしているのが特徴です。靴はエナメルのオペラシューズで、リボンが付いています。

ブラックタイはタキシードを意味します。女性はロング・ディナードレスです。長袖であまり肌を出さず、裾は床まであります。男性はディテールが大事な服装をしているので、失敗するとすぐ分かります。また、男性は選択の余地はほとんどないため、選ぶ時は男性から決めたほうがようでしょう。女性はいくらでも男性に合わせることができます。


◎TPOに合わせたフォーマルウェア

ディナーパーティ=ホストはタキシードかブラックスーツ(黒いベスト付き)。

ゲストはブラックスーツ、カラーフォルマールで、流行を取り入れてもよいでしょう。TPOに合わせて、とはコーディネイトすることです。ただ、ゲストはタキシードを着ません。また、ベストは着た方が良く、蝶ネクタイなどは、カラーにしてもよいでしょう。

一般のパーティ=ホストは昼がブラックスーツかニューフォーマル、夜はタキシードかブラックスーツです。ゲストは昼も夜もホストと同様です。ドレスコードが無いのでゲストは楽です。ただ、ホストがタキシードではない場合があるので、ブラックスーツが無難だと思います。タキシードの場合は、招待状にブラックタイで、と書いてあります。ちなみにブラックスーツの靴は紐付きで、色は黒です。

レセプションなど会社の記念行事=会社の人が集まるとビジネスが付きものです。あまり遊ばないほうがよいでしょう。ホストは昼がモーニングコートかブラックスーツ。ブラックスーツはベストが入って、3ピースで揃えます。夜はタキシードかブラックスーツです。ゲストは昼も夜もブラックスーツで、ホストより控え目にした方がよいでしょう。男性がタキシードの時はエレガントな雰囲気があるので、女性はパールを身に付けます。

音楽会、発表会、年始などで改まった挨拶や訪問、およびクリスマスパーティーのような親しい人の集い=男性は立場に関係なくブラックかダークスーツです。女性はカクテルドレスで、カクテルドレス姿は、クリスマスパーティーによく見られます。カクテルパーティーは、午後16時から20時に開き、1回2時間、立食でおつまみ程度です。遅れて参加してもいいし、途中で帰ってもかまいません。また、レセプションは歓迎会を意味し、だいたい立食で、ビュッフェスタイルです。


2.ゲストが集まるビジネスや社交の場のエチケット

英語の「マナー」もフランス語の「エチケット」も「礼儀、作法、習慣」などを意味します。人と付き合う時に、人間関係をスムーズにする言葉使いや作法、社会的な約束ごとや申し合わせなどです。また、注意しなければならないのは、日本人は自分から知らない人に話しかけたりしませんが、欧米人は笑顔で挨拶したり話しかけたりして、知らない人とも積極的にコミュニケーションをとることを重視します。

◎挨拶の仕方(グリーティング)=立ち上がり、笑顔で歩みよる。名前を名乗る。相手の目を見ながら握手をする。

◎握手の仕方(ハンドシェイク)=背筋を伸ばす。相手の目ながら握手をする。相手の手はしっかりと握る。

◎紹介の仕方(イントロダクション)=年下の者を年長者に。目下の人を目上の人に。紹介される人は二人とも起立する。特に女性に紹介された時、男性は必ず席を立つ。役職、肩書きのある人を紹介するときは、そのことも忘れずに付け加える。年長者や目上の人に紹介されたときは、男女とも先方から握手を求められた場合のみ手を出す。

◎接待の仕方(エンタテーニング)=ホストは招待状を1ヶ月前に出す。招待状が届いたら、ゲストは1週間以内に返事を出す。着席方式のパーティでは、プレイス・カードをテーブルに置いて混乱を避ける。招待者が60人以上の場合・レシービングラインを設けて全員がお互いに挨拶が出来るようにする。ラインの先頭にはホストが立つ。レシービング・ラインは会場内の入り口近くで、大勢の客に見える位置に。パーティの場合、男女の数がほぼ同数の場合は、男女交互に着席する。酒類は1人3杯までを目やすにして、飲み過ぎないようにする。レシービングラインは、よく、結婚式の終わりに見られるように入り口に並ぶことです。ふつうパーティの時は、入口にレシービングラインがあります。ホストやホステス、関係者の順に、1列に並んでゲストをお迎えします。ゲストはそこで挨拶と握手をして会場に入って行きます。レシービングラインは開始予定時間の15分後にはなくなるので、時間に遅れないようにします。またレシービングラインがある場合は、パティー開始のスピーチや挨拶はしません。


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◎ラバイヤデール

写真のお菓子はラバイヤデール。インドの舞姫、バレリーナの名前です。戯曲もあります。一番下にはメアーモンドパウダーを少し入れ、軽めのさくっとさせたメレンゲを敷いています。その上はミルクチョコのムースで、間にアールグレイのブリュレクリームを挟み、層にしています。ちなみに、洋服の生地で幅が違うストライプをバイヤデール柄といいます。外側にはショコラのグラサージュをコーティングしました。回りには砕いたパイ生地を付けています。上にはカカオのチュイ―ルとミルクチョコ、ブラックチョコを飾っています。また、舞姫なので華やかなバラを使ってトッピングし、舞いのように高さも出しました。ラバイヤデールは中がムースやプリン、ババロアで2~3層にした、紅茶とアーモンドの香りがする、ヨーロッパのお菓子です。


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